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【AIで広告生成】生成AI✖️広告事業に挑戦した振り返り~1ヶ月目~

1カ月ほど前から生成AIを活用した広告事業を立ち上げに奮闘していました。この記事ではその振り返りをしていこうと思います。

Yusuke Sugino
Yusuke Sugino

published on 2024-07-28

なぜ、生成AI✖️広告代理店事業なのか

まず初めになぜこの掛け合わせをチョイスしたのか、についての説明です。結論としては3点が主な理由です。

  • 広告事業の特性上、比較的売上が立ちやすい
  • 今後のパラダイムの中心になるであろう、生成AIについての知見を蓄積することができる
  • デジタル広告と生成AIの相性の良さ

生成AIの強みとWEB広告とのシナジーについて

まず生成AIの持つ強みを端的にいうと「①(時間的・経済的に)低コストで②大量生産できる」ことにあると理解しています。

他方でWEB広告のビジネスの構造は、如何に競合他社の広告に負けないクリエイティブ、すなわち「勝ちクリエティブ」を素早く作れるか、という勝負です。

そして勝ちクリエイティブを作るためには

  1. ターゲットに刺さるであろう様々な訴求を考え、各訴求に基づいたクリエイティブを作る
  2. 作ったクリエイティブのうち、数十枚に1枚ぐらいの割合で当たりが出る。
  3. 当たった数少ないクリエイティブに対して、A/Bテストをかけ磨き込みをかける

おおよそ、このようなプロセスが必要です。重要なのは最初の段階でクリエイティブが大量に必要になることです。そこで生成AIが持つ「①安価に②大量生産できる」という強みが発揮されます。

そしてもう一つのポイントは、デジタル広告は出せば出すほどデータが蓄積されていくことです。溜まったデータをAIに上手く学習させることができれば、生成AIが生成する広告の当たり確率そのものを底上げできる可能性もあります。

百聞は一見にしかず、生成AIによる広告作りに挑戦してみる!

そんなことを考えながら、いざ実際に作った広告がこちらです。

creative1

これが2枚目

creative2

正直ギャグかな?みたいな出来ではありました。

2週間後の成果

およそ2週間様々な試行錯誤をした結果、出来上がった広告がこちらです。

creative3

2枚目

creative4

フォントなど改善点は多くありますが、開始当初のものとは比較にならないレベルのものを作ることができるようになりました。

実際に広告を流してみた結果

せっかく作ったので実際に検証も行いました。試験的に生成AIで作成した広告3枚とデザイナーが作成した広告20枚ほどをテストをしました。蓋を開けてみれば、生成AIで作った画像広告が最も高い広告効果が出るという予想外の結果となりました。

画像広告クリエイティブは評価対象となる変数が多く(文言が良かった?or画像が良かった?配色が良かった?など要因を特定しにくい)、この結果だけで一概に「生成AIが作った広告が優れている」と断定できるわけではありません。

しかし、「どうやら行けそうだぞ」という希望をもたらす大きな一歩にはなりました。

今後の話

そして記事執筆時点で、プロジェクトのスタートから1カ月半が経過しています。AIによる画像生成に知見をもつ外注のデザイナーさんも数名ジョインしていただき、首尾としては非常に順調です。さらなる事業展開を視野に入れ、どんどん準備が進んでいます。

自分は広告運用の仕方など全くわかないだった素人が、なぜこんなスピード感で進めることができているのかには大きな理由があります。

その辺の話もおいおいブログに書いて行けたら良いなと思います。次回をお楽しみに・・・