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【道草を大いに楽しむ】生成AI✖️広告事業に挑戦した振り返り ~2ヶ月目~

プロジェクトがスタートしてから2ヶ月が経過した進捗の振り返りです。最後の方は我ながらポエムってます。笑

Yusuke Sugino
Yusuke Sugino

published on 2024-09-06

1ヶ月目の振り返り記事に続いて、2ヶ月目の振り返り記事です。この記事では

  • 初めての採用面談に対する考え方
  • 2ヶ月目時点における事業の進捗について

触れています。

採用面談について考えた1ヶ月


まずこの一ヶ月を簡単に総括すると、採用について考えた1ヶ月でした。ありがたいことにクラウドワークス系の媒体に掲載していた求人に対し、想定よりもたくさんの応募がありました。その中の一部の方と面談をさせてもらいました。

採用される立場としてでなく採用する立場として面談に臨む、というのは初めての体験でした。逆の立場に立ったことで、気づいたことがありました。

巷で言われるスキルとかよりも雰囲気や人間性の方が大事、という話もよくわかりました。自分が詳しい領域じゃなければ、余計その傾向は強まると思います。

同時に、面談とは難しいものだなという感想も抱きました。
どう難しかったかというと、次の2つの意味で難しさを感じました。

初対面の人から、等身大の話を引き出すことの難しさ

採用面談とは限られた時間の中で応募者からでき得る限りの情報を集め、その人の持つ気質や資質を見極めることだと思っています。その上で、応募者から等身大の話を引き出すことの難しさを感じました。
自分の経験上もそうですが、人間誰しも自分を大きく見せようとしたり取り繕ってしまったりすることがあると思います。
面談ではお互い初対面という関係値の中で、その人の実態に近い情報を引き出すためには様々な工夫が必要だと感じました。特に重要だと感じた要素は次の2つです。

  • 応募者に投げかける問いかけの質
  • 面談の空気感

まず採用面接でいかに応募者の実態に近い情報を収集できるかについては、「問いかけの質」が大きなウエイトを占めるように思いました。クリティカルな問いかけをすることができれば、スキル面のみならず、意外な一面を引き出すこともできるように思います。逆に質問の内容が的外れだと、いかに応募者が的確に回答してくれようとも情報としてはあまり役に立たないということが起こったりします。
問いかけについては文脈から即興的に思いつくこともありますが、過去に効果的だった質問を事前にストックしておくといったことでレパートリーを増やしていけたらと思っています。

もう一つ面談において重要だと感じる点は、どのような空気感を醸し出せるかです。醸し出す空気感によって、応募者は圧迫感や緊張感を感じたり
面接官側がどのようなスタンスで面談に臨んでいるかで、応募者が感じる圧迫感や緊張感を決定づけるような気がしています。
応募者の持つ資質を評価しようといった意識が強すぎると、採用面談という特性上ただでさえ上下関係が出来やすい構造がさらに強化されてしまうように思います。これは応募者からの等身大の情報を引き出す、という観点から望ましくないことだと思います。
また、お互い気持ちの良い時間を過ごせると思います。例えば舐められすぎない程度にあえてツッコミどころを作ったり弱みを見せたりすることも大事なのかなと思っています。
面談の仕方について正解はなく人によってスタイルがあると思いますが、今の所のの考えとしてはこのように思っています。

利害に基づき、視点を揃える難しさ

採用面談におけるもう一つの目的は、お互いの利害に基づいて未来に対する視点を揃えることにあると考えています。その人が持つスキルを測るだけでなく考え方や意向も汲みした上で、お互いの利害が合致しているポイントを探るイメージです。
そのために「如何に自社について正確に誤解なく伝えるか」であったり、そもそも面談以前の段階として「如何に魅力的な人に応募してもらえるか」というのも重要な観点になると感じています。自分なりに参考になりそうな内容を記事としてまとめてみたりもしました。

特にこの辺は一朝一夕でできるものではなさそうです。どちらにせよ数を重ねる必要がありそうだと感じています。

とはいえ全てが当初の思い通り、とはいかないのが現実

長々と採用面談云々について語ってきましたが、これはあくまで事業が順調に行った前提での取り組みの話でした。そして現実というのは往々にして、自分の思惑通りにはいかないのがこの世の法則です。
その例に漏れず当プロジェクトも当初の想定通りとはいかず、本当に世の中はよくできているなと思った次第です。笑

当初の見通し

というのも2ヶ月目の今頃には売り上げも立ち、その実績を足がかりにクライアントを獲得していけそう。こんな見通しを立てていました。なんならそれを踏まえた更なる事業展開の構想も考えていたところでした。
しかし最初の一歩の部分が覆ってしまったので、ある種振り出しに戻ったような格好です。

このこと自体は残念ではあったのですが、長期的に見て2つの意味で良かったなと思っています。

甘えた認識を改める契機になった

一つ目は、事業運営に対する甘えた認識を改める契機になったことです。
そもそも僕ともう一人のパートナーとの共同で立ち上げています。0→1のフェーズにおけるAIによる広告生成はそれなりに頑張りはした自覚はあります。ですが以降の広告の運用と最初の実績作りのところに関しては、パートナーが実績豊富なこともあり実務的にも精神的にも任せっきりになっていたところがありました。

我ながら情けない話ですが、「あとは結果を待つだけかな〜」などと慢心していた部分もあったと思います。先ほど述べた通りすんなりとはいかず、認識を改め直すきっかけになりました。
仮に運よく当初の見通し通り行ったとしても、より大きな壁にぶち当たっていただろうと思っています。なのでむしろこのタイミングで良かったなと捉えています。

おおいに”寄り道”を楽しみたい、と思えた

そしてもう一つ良かったなと思うことがあります。それは自分にとって「売上が上がった・上がらなかった」、という結果の話は、当初思っていたほど重要ではない。という気付きがあったことです。

というのも当初の予定通りにならなかったことで、新たな取り組みを考えて始めることになりました。(具体的な内容については、また別の記事で詳しく触れようと思います)
この取り組みは目的地までを直線で結ぶ最短経路ではなく曲がりくねっていて、ある種の寄り道のようなものかもしれません。でもその道を行ったからこそ、関われた人がいます。
このように本当に価値あるものというのは、望んだ結果そのものではなく望む結果に至るまでのプロセスの中にこそあるのかもしれないなと思う次第です。そんな感じで、事業が軌道に乗るまでの”道草”を楽しみたいなと思っています。

さて、、、ここまでお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、このセリフはとある漫画をオマージュしたものになっています。
最後に「Hunter✖️Hunter」の有名なワンシーンを載せて終わろうと思います。ありがとうございました。

おまけ

いつか読んで印象深かったブログ記事も併せて載せておきます。