ちょっと前までVtuberを馬鹿にしてた自分が、ひょんな事からVtuberになろうとしている。ミイラ取りがミイラになった、的なお話です。
published on 2024-10-09
3行でまとめると、こんな感じです。
という事で準備に取り掛かかることに。
一口に「VTuberのアバター」といっても、色々種類があるようです。
最も目に馴染みのあるのが、2Dモデルでしょう。その2Dモデルの中でも独自の規格である、Live2Dモデルが有名です。イラストが本当に動いてるように見えるのが特徴です。
2Dと来れば、続いては3Dモデルです。3DモデルはVRChatなどのメタバース空間内で、3Dアバターとして動かすことができます。
ちなみに3DアバターはVroidというアプリケーションを使うことで、簡単に用意できます。
もし手っ取り早く3Dモデルを試したい場合はこのツールで雛形を作ってしまい、細かいところの調整をUnityやBlenderで微調整するのが良さそうです。
最近ではCGで作られたアバターもあります。デジタルヒューマンとかバーチャルヒューマンと呼ぶそうです。
リアルすぎて、結構インパクトありますね・・・!!近未来感がすごい。でも制作コストがかかりそう。
と、このように色々な選択肢があるのですが、今回はLive2Dモデルを作ることにしました。他のVtuberの動画で見慣れているのと、3Dより手頃に動かせそうなのが主な理由です。
モデル作りをする前に、元になるイラストを用意しておきます。基本的には絵師に頼むのが一般的かと思われますが、当然お金と時間がかかります。そこで画像生成AIを使うことにしました。
実際にできたイラストはこちら。
Fluxという画像生成AIを使って生成しています。
有識者によると、元となる原画のサイズが小さいとモデル化した際に粗が出てしまうそうです。生成された画像は十分なサイズではなかったので、アップスケールしておくことにします
実際に出力された画像がこちら。「1024 x 1024」から「4096 x 4096」にアップスケールしています。
あとは実際にこのイラストをLive2Dモデルにしていきます。といってもこのイラストからすぐにLive2Dモデルができるわけではありません。
イラストをLive2Dモデル化する前段階として、まずは「パーツ分け」という工程が必要になります。先ほどのイラストを、実際にパーツ分けしてもらったものがこちら。
あとは、この素材をもとにLive2Dモデル化していくことになります。具体的にはLive2D社から提供されているCubismというソフトを使い、動きや髪の毛の揺れ・表情の差分を設定していくとのことです。
といっても面倒くさそうなので、こちらも誰かにお願いすることにします。
live2dのモデラーを探すのには「nizima」というlive2D専用のマーケットプレイスがあるのでそれを使いました。Vtuber業界では有名なサービスのようです。
大手スキルマーケットプレイス(ココナラやsukimaなど)との比較してのメリットは次のとおりです。
ということで、実際誰かにlive2dモデルを作ってもらいたい場合、nizimaを使うのをお勧めします。
当初は5万円程度で見積もっていましたが、以下の要因から安く済ませることができました。
制作以外のわからない部分のサポートなど色々とお世話になったので、製作者のTwitterを載せておきます。
🐣Live2Dご依頼受付中です❕
— 雛 │ ご依頼受付中 (@hina_oshigoto) October 28, 2024
基本料金60000円でモデリングを承っております!
お客様のご予算に合わせた提案も可能ですので、基本料金以下の値段でもOK!
お気軽にDM等でお問い合わせください(՞ ᴗ ̫ ᴗ՞)#Live2D依頼 #Live2dCommissions #Vtuber依頼 #有償依頼 https://t.co/QPjWyafiMg
最後に1点、実際にAIイラストを元にしてLive2Dモデルを作ってみた上での注意喚起です。
AIで生成したイラストを使ってインターネット活動を行う際、著作権の取り扱い方については十分に注意する必要があると感じました。
特に以下の2点については、利用したい画像生成AIの利用規約を確認しておくべきでしょう。
主な理由は次の2つです。
元となるイラストが人間の絵師さん(通称「ママ」)だった場合、基本的にはその絵師さんがキャラクターの著作権を保有しています。したがってイラストをLive2D化する際は、その絵師さんの了承を得なければ著作権侵害となるリスクがあります。
一方でAIで生成したイラストでは、キャラクターの著作権が誰に帰属するのか不明瞭なです。となるとlive2Dモデル化する際に、誰に了承を得れば良いかも不明瞭ということになります。これは依頼を受けるモデラー側としては著作権の侵害に抵触してしまう可能性がある以上、不信感につながったり依頼を引き受けるわけにはいかなくなってしまいます。
ということで、著作権の帰属先は必ず確認しておく必要があります。
もう一つは大きなトラブルを未然に防ぐためです。これはプロの漫画家さんのツイートです。
私が使ったのはOpenAIが提供しているDALL-E3です。OpenAIは(Microsoft、Google、Adobeなども)、同社が提供している生成AIが出力したものは、著作権上問題がないと言明しています。また、問題が生じた場合は裁判費用を負担するとも言明しています。私は、その規約を読んだ上でサブスク契約をして利用…
— すがやみつる (@msugaya) October 10, 2024
このように、プロはしっかり規約を読んで安全性を確認。その上でどの画像生成AIを使うかを決めていることがわかります。
実際に、画像生成AIには商用利用が可能なモデルとそうでないモデルがあります。この辺の確認をおろそかにしてしまうと例えば、
といったことになりかねません。中にはAIを使ったイラスト生成、というだけで嫌悪感を示し攻撃をする反AI過激派な人もインターネットには多くいるようです。気をつけましょう。